ミャンマーでの新型コロナウイルスの感染拡大の影響で入荷が大幅に遅れていたラタン製品がようやく入荷いたしました。入荷後にもう一度薬剤による燻蒸をしたのち一点づつ手作業による検品を行っています。補修が必要なものは手を入れ、編み目の細かなささくれなどを除去するとともに、表面の塗装のムラや剥がれは現地と同じ塗料を使ってタッチアップする作業です。これらのプロセスを経て順次お客様やお取引先様へと出荷しています。ラタンスタイルへの在庫の反映までいましばらくお待ちください。
本日、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問と与党幹部らが軍によって拘束されるとのニュースに接しました。今世紀初頭、航空機をタラップで降りたところに待っていた日本の古い路線バスに乗り、古い大型倉庫のようなヤンゴン国際空港の建屋へと移動し、そこで軍服を着た入国審査官に威圧されながらパスポートにスタンプが押されるのを緊張しながら待ち、さらにそこから自分の荷物がターンテーブルに吐き出されてくるのを1時間ほど待ったミャンマー初訪問の時が思い出されます。
私たちとミャンマーの関係は四半世紀に及びますが、その間にもサフラン革命の勃発やサイクロン・ナルギスの来襲、民政移管そして今回の新型コロナウイルスの蔓延など国を揺るがすような数多の大事件があり、この間ミャンマーは直近の10年を除いてずっと軍政下にありました。そんな状況でもラタン製品の供給に大きな支障はなく、むしろ今回の新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウンでの操業停止が過去最も大きなインパクトでした。
今回のクーデターで軍が発令した「一年間の非常事態宣言」の内実がいかなるものとなるのか、現在製作中の次のオーダーの状況も含め現地から情報が入り次第お知らせします。
ミャンマーでクーデター 国軍が全権掌握: 日本経済新聞