6月中旬以降、ミャンマーでも東南アジアや日本同様にデルタ株による感染が急拡大し、ヤンゴン全域で7月17日から省庁や政府機関、さらに民間企業まで公休日とするよう通達が出て事実上のロックダウンとなっています。この通達は一週間ごとに延長・再延長を繰り返し、現時点では最短でも8月末まで続くと予想されます。私たちの提携工場もこの要請に従って休業せざるをえず、ラタン製品の生産はさらに遅れています。
現地の医療施設は軍によるクーデターへの不服従運動(CDM)の影響で多くの医療従事者が未だに勤務を放棄しており、感染者の多くが通常の医療行為を受けられない状況であることに加え、軍によるワクチンの調達も進まず、4月に50万回分が届けられた中国シノファーム製ワクチンが7月末に200万回分到着したものの、市民はこの有効性が低いとされるワクチンを軍の管理下のもと接種することに否定的で、今になってようやく民間主導でロシアスプートニク製ワクチンの調達に動き出したばかりです。
例年であれば5月の連休明けには商品が入荷しているところですが、今年は軍によるクーデターの発生による治安の悪化と、度重なる新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウンにより現在に至っても入荷の見通しが立たない異常な状況となっています。当初予定していた「夏頃に現地を出荷」のスケジュールもさらに遅れる見通しです。
ラタンスタイルの商品をお待ちいただいているお客様にはたいへんご迷惑をおかけいたしますが、こうした現状をご理解いただきますようお願い申し上げます。現地の状況に動きがありましたらあらためてご案内させていただきます。